相河先生がやっていた「フィールドワーク」とは?本当にお金になるの?

相河先生がやっていた「フィールドワーク」とは?本当にお金になるの?

名作ドラマ「僕らは奇跡でできている」

 

 

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2018年に放送された、高橋一生主演のドラマ「僕らは奇跡でできている」。

視聴率はそこそこでしたが、多くの人の心の響き、好評を得たドラマでしたね。

動物とのつながりはもちろん、人間としての生き方についても深い内容で、道徳の授業で扱っても良いと思えるほどの作品でした。(こんにゃくのエピソードでやや下ネタもありましたが笑)

筆者も、歴代のドラマの中でもっとも感銘を受けた作品と言っても過言ではありません。

 

作中で相河先生もやっていた「フィールドワーク」

そんな僕らは奇跡でできているのなかで、ひとつのキーワードとなっていたのが「フィールドワーク」です。

仕方なく授業を受けていた学生たちが、相河先生と生き物に向き合うきっかけにもなりましたね。

自然の中で動物を観察すると言うざっくりとしたイメージはドラマの中でも描かれていましたが、実はもっともっと奥深いものです。

フィールドワークは、動物行動学の根幹を担う調査で、動物好きな方にはぜひどんなものか知ってほしいと思い、この記事を作成しました。

 

 

そもそもフィールドワークとは?

フィールドワークとは、簡単に言えば「現地調査」のことです。

作中では森に入って、リスの橋を立てて生息エリアの偏りについて調べていましたね。

あのドラマでフィールドワークを知った方は「動物について調べるものなんだな」と思ったかもしれませんが、ただ単にフィールドワークと言う場合、たいていの人は違うイメージを持ちます。

たとえば、営業担当が自社の製品がどういう陳列をされているのかを出向いて調査するのもフィールドワークの一つですし、商店街の人の流れを実際に歩いて調査するのもフィールドワークと呼ばれています。

たまに街中で見かける交通量調査もフィールドワークの一つですね。

ちなみに、過去には暴走族を調査対象としたフィールドワークや、ポケモンGOを対象にしたフィールドワークも行われたことがあります。

このため、ただ単に「フィールドワーク」と求人検索するとたいていは営業職などで、自然科学には関係のない分野が大半を占めてがっかりしてしまうかもしれませんね。

 

生物学におけるフィールドワーク

では、相河先生や学生たちがやっていたような生物学的なフィールドワークに絞って考えてみましょう。

作中では相河先生の「自分の面白いと思ったことを伝える」信念に基づいて楽しそうなことばかりやっていたように見えますが、実際のフィールドワークはもっと地味で、時には過酷なものです。

生物学におけるフィールドワークの役割は、自然環境において動物の行動や生態を調査し、客観的な結果を求める業務です。

 

生物学的フィールドワークの例

相河先生を例に取って解説してみましょう。

作中のリスの橋の実験の場合は、「リスの生息地が限定されているのはなぜか」という疑問を解決するためにリスの橋を作り、実際リスはその橋を渡ってくれました。

調査は「リスの行動調査」ということになるでしょう。

リスの行動調査を進める中で、同じ山の中にリスが生息するエリアが限定されている事実を突き止め、その理由を調査すると言うものでした。

人の通る道があるせいで生息エリアが限定されいると仮定し、橋を作ることでリスが生息していなかった場所にも行動範囲が広がったことで、「人が通る道がリスの警戒心を刺激し、生息エリアを分断している」という客観的な結果を突き止めました。

実際にはもう少し多角的な調査が必要になりますし、行動範囲や生息地を特定するのが目的の場合は橋を作るような問題点を洗い出すことなく、事実だけを把握して終了する場合もありますが、実際のフィールドワークでも疑問とその原因を仮定し、洗い出していくのが主な作業です。

 

 

生物学的フィールドワークで食べていくことは可能か

相河先生と、若いころの樫野木準教授はフィールドワークを仕事にしていたと語っていますが、実際フィールドワークだけで食べていくことは可能なのでしょうか。

結論から言えば、非常に狭き門ではあるものの不可能ではないと言えるでしょう。

 

意外と身近なフィールドワーク

生態調査などのフィールドワークは、実は人間の生活の中で近年重要視されています。

たとえば、森林開発がどれだけ生態系に影響するのか、道路を作ったことでどのような影響があるのかなど、計画している事業活動によって自然環境にどのような影響があるのか、たいていは前もって調査されています。

これは国が定めるルールに則って行うのはもちろん、環境保護や動物愛護的な考えだけでなく、単純に後の影響による賠償責任を恐れている場合が多いでしょう。

近年話題になっている、北海道日本ハムファイターズの北広島ボールパーク構想においても、同市の「野幌原始林」への影響を検証し文化庁で届け出る必要があるので、遠からずフィールドワークを含む環境調査が行われるでしょう。

そしてそのフィールドワークや環境調査を生業にしている企業が、少ないながらも全国に存在しています。

そういった企業に勤めれば、純粋にフィールドワークだけをするわけではないにしろ、フィールドワークで食べていけるとも言えますね。

また、作中で相河先生が行っていたように、生物学の発展のための調査も、さらに数が少ないものの実際に報酬が支払われる場合があります。

具体的には論文作成等のためのデータ収集のために補助と言う形で携わり、研究費から研究協力者謝金として支払われるというものです。

これに関しては学生や院生から募集するのが普通なので、求人情報誌に載るような仕事ではないと思っていいでしょう。

いずれにせよ、かなり間口の狭い業界だと言うことは疑う余地がありませんね。

 

 

まとめ

フィールドワークは意外と身近な存在で、生物学に限らず様々な調査に重要なものです。

生物学としては主に動物行動学の分野において重要な役割があり、かかせないものです。

仕事とするのはかなり狭き門ですが求人がないわけではなく、技術を磨いて実績を残せば実現することも不可能ではないでしょう。

自然環境への理解がもっと進み、環境調査が重要視されるようになれば、相河先生のようにフィールドワークで食べていける人も増えていくかもしれませんね。

 

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